ふつうに「ことばを聞きとる」ということ
暮らしの中では、さまざまな環境でことばを交わしています。
1対1の会話・複数人数の会話もあれば、ひそひそ声や呼びかけ、早口や専門用語などなど・・・。
うるさい音の中でもちゃんと言葉が聞きとれるのは、耳が脳と連携して判別しているからです。
聴力測定での「ことばの聞きとり」
聴力測定のなかで「語音明瞭度測定」と呼ばれる項目では、音の大小を感知する聴力ではなく、脳と連携して言葉を「判別」する能力を測定します。
具体的には「あ」「じ」「り」といったかんたんな音節を異なるトーンで聞きとり、その聞こえぐあいを測定するものです。 「語音明瞭度」は左右の耳でも異なる場合があるなど、単純に音量を大きくするだけでは解決できない点です。
補聴器の設定では、このような「ことばの聞きとり能力」も考慮する必要があるのです。
十分に聞こえていても認識しにくい言葉の例
- ■「かして」→「カッテ」
- ■「ぽすと」→「ポット」
- ■「ひろい」→「シロイ」
- ■「しちじ」→「イチジ」
- ■「すし」→「ウシ」
- ■「にし」→「イシ」
- ■「おじいさん」→「オイイサン」
- ■「わらう」→「アラウ」
- ■「おにいさん」→「オイイサン」
- ■「さとう」→「カトウ」「アトウ」
- ■「じかんなんじ?」→「アカンアンジ?」
- ■「わこうめがね」→「アコウエガエ」
- ■西川君と
- 札幌に
- 夏季の
- 遠足に
- 行くので
- → イシカワクント
- アポロニ
- アキノ
- オンソクニ
- イクノデ
- ポストの
- ところで
- 待ち合わせを
- した
- → ポットノ
- トコロデ
- マチアワセヲ
- シタ